少し前になりますが、笑顔の素敵なA子さんより「昔のお友達の家に行きたい」と、お仕事をいただきました。
町名まではわかるのですが、番地などが分からず、せっかくのナビも、あまり役にたちません。近くまで来たものの、ただグルグル・・・。A子さんの昔の記憶をたどりながら、運転手も一生懸命にハンドルをとりました。
すると、A子さんの「あった!あった!」という嬉しそうな声が車の中に響きました。
友人のBさんの家の前に止めて、車を降りる介助をしようと思うとA子さんは、車の窓を開けて「Bさ~ん」と大きな声で叫びました。するとBさんは、すぐ家から飛び出してきました。
A子さんが大事そうに抱えていたショッピング袋を「はい、今年は甘いよ」と渡しました。
その後、すぐに「じゃあね」と言って発車を促しました。
A子さんとBさんは家が隣の幼馴染でA子さんの家には大きな柿の木があって、いつもBさんが柿をとる役。Bさんが引っ越すまで、毎年二人で美味しく食べていたと、帰りの車中で話してくれました。