嘘も方便
しばらく前、病院を退院して自宅に戻るお手伝いをさせていただいたお客様から電話がありました。
お客様 「今日の夜、8時にお迎えにきてもらえますか?」
私 「はい、お伺いしますよ。どちらまでお連れしましょうか?」
お客様 「先日退院した夫を、○○というお寺まで。そこで会食がありますので・・・」
私 「では、8時にお伺いいたします。ありがとうございます。」
その後しばらくして、また電話が鳴り、先ほどの奥様でした。そして、
お客様 「今、家の外で電話しているのですが、先日退院した夫が、おかしなことを言いだすのです。先ほどの電話も、以前入院していたときの担当のお医者様と、今晩お寺で食事をすることになっているから、介護タクシーを呼んでほしい。と言い出して・・・それで仕方なく電話をかけたのです。もちろんそんな食事会はありません。でも夫が頑として聞き入れないので、すみませんが来てください。そして夫が言う場所まで連れて行って、納得させてもらえればいいので。」
とおっしゃいます。ほんとうに困り果てた様子でした。
しかし、私の中では、ご主人をそのお寺にお連れするという案はナシです。退院間もないご主人を寒空の外へ連れ出して、体調を崩すと大変ですし。
そこで私は7時過ぎに
「すみませんが、急患がありまして、今日の食事会は中止ということでお願いします。ほんとうにすみません。」
とお医者さまのふりをして、ご主人にお電話をかけました。
ご主人も納得してくれたようで、奥様も一安心されました。
素敵な用事
少し前になりますが、笑顔の素敵なA子さんより「昔のお友達の家に行きたい」と、お仕事をいただきました。
町名まではわかるのですが、番地などが分からず、せっかくのナビも、あまり役にたちません。近くまで来たものの、ただグルグル・・・。A子さんの昔の記憶をたどりながら、運転手も一生懸命にハンドルをとりました。
すると、A子さんの「あった!あった!」という嬉しそうな声が車の中に響きました。
友人のBさんの家の前に止めて、車を降りる介助をしようと思うとA子さんは、車の窓を開けて「Bさ~ん」と大きな声で叫びました。するとBさんは、すぐ家から飛び出してきました。
A子さんが大事そうに抱えていたショッピング袋を「はい、今年は甘いよ」と渡しました。
その後、すぐに「じゃあね」と言って発車を促しました。
A子さんとBさんは家が隣の幼馴染でA子さんの家には大きな柿の木があって、いつもBさんが柿をとる役。Bさんが引っ越すまで、毎年二人で美味しく食べていたと、帰りの車中で話してくれました。
癒されるモップ(?)
ある施設にお迎えに行ったときのことです。
「こんにちわ~」と入って行くと、入り口の所にモップが置いてあり、危うく踏みそうになりました。でも、よく見るとモップのように薄茶の毛がモサモサと生えた犬でした。
聞いてみると、開園当時から飼っていて、相当な老犬です。双子ちゃんだったのですが、もう一匹は亡くなりました。もう歳老いたので、あまり動かないのですがデイケアの利用者の所には、よくすり寄ってくるそうです。モップ犬に利用者は癒され、モップ犬も癒されているんですね。
最先端の治療を順心病院で!
兵庫県加古川市の👉順心病院に、県内2か所目となる「サイバーナイフ」が導入されました。サイバーナイフセンターは平成28年1月オープン予定です。
『サイバーナイフ』は、がんなどの病巣に向けて多方向から放射線を集中照射して治療を行う定位放射線治療装置です。
治療時は、メッシュ状のプラスチックマスクで顔を覆った状態で頭部を固定し、術前に撮影されたレントゲン画像から腫瘍の正確な位置をとらえ、ロボットアームによりx線(リニアック)を照射します。誤差は1㎜以下とされています。頭蓋内の病変だけでなく、頭蓋底や、乳がんから転移した脊髄周辺のがんなどに対応できます。第7頸椎から下は保険適応外ですが、自費での治療が可能な場合もあります。
最先端の治療により、たくさんの人が希望をもてるようになるのでしょうね。
安心してください
毎年この時期になると、少し遠慮気味な感じでこんなお電話が何本もかかってきます。
「あのぅ、お正月は介護タクシーって頼めますか?、、」
もちろんです。どんどんお申し付け下さい。年末年始、少しでもお家でお正月を過ごしたいですよね。会いたい人もいますよね。
「どうやって帰ればいいのかしら?」と思ったら、迷わず東播介護タクシーまでお電話下さい!